Daily Archives:2019年10月28日

『蜜蜂と遠雷』も!!

10月 28, 19
sfcfc
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 直木賞と本屋大賞をW受賞した原作の話題そのままに、映画も好評を博す映画『蜜蜂と遠雷』。佐野FC支援作ということで、遅ればせながら佐野109シネマズで鑑賞してきました。謳い文句で「映像化不可能を覆した」などと言われる作品も多いですが、これもそのひとつで、観る前は何故だろうとちょっと不思議に思っていました。物語の主軸はコンクールでのピアニストたちの争いなので、現実離れした空想の世界を描いたわけでもなく、大規模な災害とかで大破壊が起こるわけでもない。どこに映像化を難しくする要素があるのだろうかと。

 個人的な解釈になるかとは思いますが、音楽や絵画の良さを言葉で全て表すのが難しいのと同じことなのかなぁと、鑑賞後に感じました。漆黒の馬や水しぶきなどの映像は芸術の深遠さを表すためのカットなのかもしれないとか。深く関わっていない人間にとってクラシック音楽の良し悪しを聞き分けるのは難しいことだと思うのですが、この作品では、あるコンクールに出場する4人を中心に、それぞれの個性や生い立ちだけでなく、演奏の違いも表現しなければならない。観た者に届くように、それが難しいのだろうなと。

 4人の中のひとり高島明石と幼馴染で、彼を取材するジャーナリスト役をブルゾンちえみさんが演じていますが、彼女は演奏を聴きながら「ぜんぜん分からない」というような言葉を漏らします。わたくしを含めたそういう側の人のこともちゃんと考えているのだなと、そのシーンで感じてホッとしました。

 ちなみに高島明石役の松坂桃李さん、その妻役の臼田あさ美さんが撮影で佐野市を訪れており、市内某所が自宅に設けられたピアノの練習場所のシーンに使われました。また、母の死を機にピアノから遠ざかり7年のブランクを経てコンクールにエントリーしたかつての天才少女・栄伝亜夜を演じた松岡茉優さんは佐野文化会館などの撮影で、来佐野しています。

 1度目の鑑賞では映像美や優美な音に酔いながら物語を楽しみ、2度目はどのシーンが佐野市で撮られたものなのかを少し気にしながら観てみるなどというのも、いいかもしれません。